日本では女性が家で家事、男性が外に出て働くという価値観が古くから続いているために、法律によって男女が平等に職に参加出来るように取り計らっているにも関わらず、女性の社会進出が進んでいないというのが現状ですよね。ですが、少なからず女性の方が多いという職場は存在します。その代表例が看護師です。看護師として連想される人物といえばナイチンゲールですよね。この偉大な女性は裕福な家庭に生まれ高度な教養を身に付けていたのですが、貧しい人々の暮らしぶりを見て、人の役に立つ仕事を行いたいと考えた結果出したのが、看護師という職業なのです。当時の看護師は現在より地位が低く、専門的な知識を持たない人物が大部分を占めているという状態にあったのですが、戦争時の彼女の活躍の結果、戦場での死傷者の減少、また、その勤勉な勤務活動が認められ、一躍脚光を浴びる職種となったのです。そんな彼女は、統計学を活用し衛生管理の重要性を証明したり、看護師に対して専門的な教育を執り行う学校の設立に協力する等の活動を執り行っています。この様にして、看護婦は現在の形式に近づいていき、そうなるように必要性を証明したのが彼女と言えます。この事実は一人の女性の活躍によって、社会その物が大きく変化した一つの事例と言えます。日本においては女性の社会的地位がまだ低いと感じてしまう場合があるかもしれませんが、ナイチンゲールの働きはそうした社会の情勢や男女差に関係なく、素晴らしい仕事が評価され社会すら変えてしまうという一つの事例と言えます。